2012年04月19日 / その他
25年ぶりの天体ショー
数多くのメディアで取り上げられているのでご存知の方も多いと思いますが、
今年5月21日に日本で「金環日食(きんかんにっしょく)」の天体ショーを楽しむことができます。
日食とは、月によって太陽の一部(または全部)が隠される現象のことですが、
その中でも皆既日食と金環日食は、月が太陽とぴったり重なるとても珍しい現象です。
また、皆既日食との違いは、月と太陽の「地球から見た大きさの違い」によるものです。
月の地球周回軌道および地球の公転軌道は楕円であるため、地球から見た太陽と月の大きさ
は常に変化しており、皆既日食は「月>太陽」、金環日食は「太陽>月」ということになります。
月が太陽を完全に覆ってしまう皆既日食とは違い金環日食は月より僅かに大きい太陽の輪郭が
まるで「金色のリング(金環)」のように見えるため、とても美しく見ごたえのあるものになります。
この天体ショーを観測するためのグッズ(日食グラス)やツアーパックが飛ぶように売れている
そうで、航空会社JALがお一人様7万円「金環日食フライト」を売り出し、初日で販売座席の
半分が売れてしまうほどの人気で、関心の高さが伺えます。
今回の金環日食は残念ながら日本全国すべての場所で見られるものではありません。
九州地方南部、四国地方南部、近畿地方南部、中部地方南部、関東地方と限られた地域で
観測可能となっており、その他の地域については「部分日食」となります。
次に日本で観測できる金環日食は18年後の2030年6月1日で、北海道地方のみとのこと。
世紀の天体ビッグイベント「金環日食」をぜひご堪能ください。