「情報漏えい」と一口に言っても、いろいろな形での情報漏えいがあります。
よくあるのは…
・自社のホームページに機微な情報を誤って掲載してしまった
・データが入っているUSBメモリを紛失してしまった
・大事な情報が入ったExcelファイルを関係のない人へのメールに添付してしまった
見落としがちなのが、ことば(口頭)による情報漏えいです。
うっかり機微な情報を話してしまったことによる事故を、時々耳にします。
特に注意したいのが、家族や友達、同業者などの身近な人に、ついうっかりしゃべってしまうパターンです。
どこかで、誰かが、あなたの会話を見聞きしているかも知れません。
また、話した相手が、どこかでその情報を拡散しているかも知れません。
軽い気持ちでおしゃべりして、会社の大事な情報を漏えいしていないか、注意したいものです。
いよいよネット選挙が解禁になりました。
ネットで投票することではありません。ネットで選挙運動ができることです。
いままで新聞やテレビでしか得ることができなかった、候補者や政党の想いをホームページ、facebook、twitter等で知ることができます。非常に便利ですね。
情報セキュリティの観点から一番おおきな問題としてあるのは、「なりすまし」ではないでしょうか。知りたい政治家のホームページかと思ったら、フィッシングサイトだったとか、政治家からのメールやSNSかと思ったら偽サイトへのおとりだったとか。
インターネットの世界はどうしても情報量が莫大になるので、正しい情報を把握するのに時間がかかる傾向があると思います。
各政党からリンクされているサイトは問題が少ないと思いますので、気になる場合はそこからたどってみてはいかがでしょうか。
また、被害者になるだけでなく、加害者になる可能性もあります。以下の行為は禁止されていますので、良かれと思っても、やらないように気をつけましょう。
・政党や候補者以外が、メールやSMSを利用する。
・未成年を利用して拡散させる。
・など
つまり、自分が応援する候補者のメールをみんなに転送したり、未成年の自分の子供にLINE等で拡散させたりしてはいけません。
情報セキュリティの大きな課題の一つとして、悪意のない行為が脅威になってしまう事があります。よかれと思ってやっているのに、結果的に自分や周りの人、見知らぬ誰かさんにおおきな迷惑をかけてしまうのです。
信頼できるサイトをいくつか確保しておく、もしくは、信頼できる相談相手を見つけておくのがよろしいのではないでしょうか。情報セキュリティの専門家は、みんなに啓蒙したくてうずうずしている人が多いと思いますから、ぜひボランティアだと思って聞いてみてはいかがでしょうか。
すこし気をつける事ができるかどうかが、ネットライフを快適なものにできるかどうかの分かれ道です。